110 もしも、もう一度原発事故が起きたなら

Facebookの友達で福島県伊達市にお住いの主婦の方からの疑問 である。「もしも、もう一度原発事故が起きたなら、一体誰がど のように私たちに知らせてくれるのだろうか?」という極めて重要な疑問である。

要は、政府も県も、「あの原発事故は収束したので、もしもの ことは、もはや考えなくても良い」ということなのだろうか?  とにかく、伊達市民には、それに関して何の連絡もないという。 多分、福島県民全員に対してそうなのだろう。

3月12日に起きた爆発事故の時でさえ、原発周辺の人々に 対して避難の指示は車を走らせての口伝えだったという。 ましてや、60キロも離れた伊達市には、その後も、何の知ら せもなかったのだ。それで、結果的には直ぐお隣の飯館村は 全村避難指示となってしまった。それも、事故から何か月も 経ってからだ。

火事は消防車のサイレンでわかる。地震は携帯電話のエリア緊急 連絡情報でわかる。確かに、肝心の原発事故は、どうやって教え てくれるのだろう。最悪の時は、250キロ圏内まで避難する必 要があったと述べた細野原発担当相。正直に言ってくれたのは、 大変ありがたいが、250キロ離れた人たちは、一体、どうやって 原発事故を知るのだろう。もちろんTVは停電で使えないという 前提である。

政府は、未だに、緊急警報を出すことで、国民が大パニック になることを心配しているからだろうか? 9.11同時多発 テロやハリケーン・カトリーナで、人間は大災害に遭遇した時には パニックにはならないことが、もう既に証明されている。神様は、 人間に対して、本当に恐ろしい状況に遭遇したときには冷静に なるような生体メカニズムを埋め込まれたのだ。むしろ、9.11 でもカトリーナでも、その異様な冷静さで多くの人々が命を落と してしまったのだ。本当は、もっとパニックになれば命も助かった ものを。

それとも、再び、あの福島第一原発が事故を起こすことなど、 全くの想定外だったとでも、言い訳するのだろうか? たしかに、 あらゆる想定外の事象を想定内に持ち込むことはコスト的にも合わないし 、無用に人心を乱すだけである。しかし、世の中に絶対にない 、絶対に起きないなどということはあり得ない。

ブラックスワンは、この地球上のどこかには必ず居るはずだ。それも、 想定外に頻繁に巡り合うと言われている。一度起きたことが、再び 起きることはあり得ると思った方が良い。再び事故を起こさないための 万全の措置をとることは当然だが、それ以上に、万が一、事故が起 きたときの対処方法を考える方が遥かに現実的である。原発事故が 、万が一、もう一度起きた時に、どのように住民にそれを知らせるか、 今からでも考えることは決して無駄ではない。

一旦、休止した原発でさえ、既に、大量に貯蔵した使用済み核燃料で 事故を起こすことは十分にあり得るのだから。日本中の、全ての町や 村に共通する議論である。

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